住み慣れた街に潜む恐怖。増えたものは気付くのに減ったものには気付かない。

うちの近所にはとある家が一件ある。
まずある日にはその家の前の道路に新聞の上に置かれたうんこというオブジェが5、6個くらい置いてあり、
曲がり角の家なので曲がったとたんにそれらがあり、
チャリでとっさに避けながらそれらがうんこだということを悟った。

翌日には雨で溶けたうんこで道路が茶色くなっていた。

そしてさらに翌日からは家のドアに貼り紙が何枚か貼られていた。
・液体をまくな
・警察にいう
・タバコを捨てるな
的な内容(イラスト付き)が、雨でも大丈夫なようきちんとラミネートされたくさん貼り出されていた。

そして夜、ひとりでチャリに乗って夜道を走っていると、その家の前に婆ァがいた。
左側に寄って走っていたところ、後ろから来た車が、自転車のライトを付けて反射板も付いてるわしを避けて、
真っ暗な場所に佇んでる婆ァ側にふくれて走っていった。
すると婆ァが大声で叫んだ!
それは4桁の数字だった。
わしはその婆ァを通り過ぎながら車のナンバーだと悟った。

そして別の日の夜、いつものように夜道をチャリで走っていた。
その家の前には老人が乗るようなちっこいチャリがよく置いてあり、
その日には前カゴと後ろカゴにちっこい犬(マルチーズみたいな?)が3、4匹くらい乗せてあった。
わしが通り過ぎた後に、何か(おそらく犬が蠢く自転車)が倒れる音と、
婆ァの悲鳴「ッッッツア゛ア゛ア゛ア゛ァアア゛ア゛アアアア!!!!!!」
が轟いた。
助けるべきだったかもしれんが、とっさにそのまま逃げてしまった。

そして、最初のうんこの日から1年近く経ったころ、ゆうたむに貼り紙が無いと言われた。
言われて気付いた。
わし朝、夜毎日通っているのに…
増えたものは気付くのに、減ったものには気付かないんだね…
そういえば婆ァも見ないなぁ。

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